妻の母のボケ(アルツハイマー病)の進行が進み、要介護になったことから、介護施設のセンター長をしている妻は実家の近くの事業所へ転勤申請し、それが受理された。

一応1年間だけの転勤で、1年後には元の事業所に戻る予定で、その時に母も連れて帰り、近くの介護施設に入居させるつもりだそうだが、将来のことは不確定な事が多い。

ということで、12年前に建てたこの家には息子が残るが、夫婦ともども不在になることになった。

黒のラブラドール・レトリーバーを2頭飼っていたが、僕はタイ、息子は夜遅くまで仕事があるので、妻が実家に連れて行って面倒を見ることになった。

3月25日に2頭の犬と妻と私とで、車で1,200 Km 離れた妻の実家に行き、28日に車と犬と妻を置いて、一人ここに帰ってきた。

2頭の犬は12歳のつばきと7歳のさくらで、12歳の方はラブとしてはかなりの老齢で足腰がすっかり弱ってしまっていて、ときどき腰砕けになるし、おもらしも始まった。おそらくは後1年は持たないだろう。僕は4月末からからバンコクに行ったきりになるので、12歳ののつばきとはもう会えないだろうと思う。

もともとは、つばき1頭だけを飼っていたのだが、ある日仕事を終えて家に帰ると2頭になっていたので驚いた。

犬も喰わない夫婦げんかというが、喧嘩した時などは二人の間に座って、仲直りするよう促してくれた。妻が病んだときも、妻の心の癒しになってくれた。

運が良ければまた再開できるかもしれないが、つばきには「さよなら」を言って別れてきた。

もちろん、つばきには何も分からないが、分からなくてもいい。

おばあちゃんがたいそう可愛がるので、きっと幸せに暮らしてくれるだろう。

 

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実家の庭でくつろぐ愛犬。

左がつばき、右がさくら。

別れの日は桜が満開の温かい日だった。

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