このごろは、夕方から夜にかけて毎日のように稲光と雷がある。
今も、数キロ先が土砂降りなのが見える。案外降雨範囲は狭いので、土砂降りエリアがすぐ脇を通り抜けて行って、こっち側は全然降らないということもよくある。ただ、北太平洋のポナペ島で見たような、雲の幅が高さの10分の1ほどしかない背高ノッポな雨雲が一日に10回も通るというのとは違って、バンコクのスコールはもう少し雲の幅が広く、雨が降り出す前にはあたりが暗くなる。冷たい風が空から吹き下ろされると1分後は土砂降りとなる。大抵は30分くらいでやむことが多い。低気圧や前線がらみの雨の場合は、それよりはるかにスケールが大きくて、数時間も土砂降りが降り続くことがあるが、前月末にバンコクに来てからは、まだそういう雨は降っていない。今年は、雨期入りがすでに2週間ほど遅れているのだそうだ。
雷の音に混じって聞こえてくるのは蝉の声。
僕の部屋の近くで鳴くセミは、ヒグラシとクマゼミを足して2で割ったような鳴き声で、夕方から深夜12時頃まで鳴いている。ヒグラシのカナカナのリズムで、クマゼミのシャーシャーの声と言ったらいいのだろうか。大きさはクマゼミと同じか、それより少し大きい感じで、羽は透明だ。よく木の高いところを飛んでいて、鳥に追いかけられているが、樹の下の方にはあまりいないので、至近距離で見たことがない。
雨期になれば、セミ以外にもいろいろな虫が出てくると聞いたので、楽しみだ。蚊やヤスデやゴキブリ類は嫌いだが、クワガタ、カブトムシの類を見てみたい。バンコクのど真ん中に、そんな虫がいるのかどうかわからないが、このコンドミニアムの周りには結構樹がたくさんあるので、きっと何か現れるだろうと思う。
ケケケッと可愛く鳴くヤモリ(チンチョー)も部屋の中に入ってくるかもしれない。楽しみだ。

