パタヤの閉店日に、お店の顔でもあるメイさんが僕に言った。
「そんなに思い詰めなくてもいいのよ。あなたの好きなようにすればいいの。」
タイ人らしい考え方だとも思ったが、単なる気休めじゃなくて、とても本質的なことを言ってくれているような気がした。
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妻に退職と起業のことを初めて話した時、僕はいわゆる熟年離婚の宣言を一番恐れた。給料の亡くなった旦那にはもう用はなくて、退職金があるうちに取れるものは取っておこうというスタンスでやられると、僕のセカンドライフ計画自体が危ぶまれたからだ。
しかし、妻の口からは意外な言葉が返って来た。
「今まで家族のために30年も頑張ってくれたんだから、残りの人生はあなたの好きなようにすればいいと思うよ。私も子供達ももう一人でやっていけるようになったし。」
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前職の入社時からの旧友は言った。
「人生は短くて、もう僕達にはあまり時間が残ってないんだ。皆できる事なら、好きな事をして生きて行きたいと思っているんだけど、それができないうちに時間がなくなってしまう。65歳になってからじゃ、もう何も出来ないよ。今のお前は、とりあえずそれが出来るんだから、羨ましいよ。迷うこと無く、やりたいようにすればいいじゃないか。」
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娘のようなトムは言った。
トム;「あなた会社始めるの?じゃ、私そこで働く!」
僕:「まだ、何をやるかも決めてないし、上手くいくかどうか分からないよ。」
トム:「日本人は頭がいいから、なにやったって絶対上手く行くわよ。上手く行ったら大きな家を買って!」
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実の娘が言った。
「お父さん、会社辞めるの?それで、これからどうするの? えっ、タイに行って会社始める???? あっはっはっは。お父さんらしいわ。いいんじゃない?」
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コンサルタントが言った。
「事業が成功するのは会社の目的だけど、起業した人にとっては、それは手段であって目的じゃない。(たとえ苦しくても)やっていて楽しい、幸せと思えることが目的なんです。」

ドリアン
