僕が前職の会社に入社した頃は、定年退職金というのは55歳の誕生日に貰う場合が殆どだった。

定年後は、その退職金でゆったりと余生を過ごすことが出来た。

その頃の上旬の課長さんから、こう言われたことがある。

「55歳になる前に、お前はどんな方法を使っても良いから、何がなんでも部長まで昇進しろ。どんな手を使ってでもだ。」

何故なら、課長以下平社員は55歳で定年だったが、その時点で部長にまで昇進していた社員のみ、定年が60歳迄延長されたから。

当時は、退職金額は退職時基本給 X 勤続年数で計算されるのが主流だった。 

つまり、昇進で増えた給料が5年も長く貰えるだけじゃなく、その分退職金も増えるという訳で、障害賃金の差は相当なものになった。

因みに、10年前の退職金額は、大卒、一流上場企業、勤続35~40年、課長クラスで、約2300万円~2500万円だった。

現在よりも10%ほど多かったということになる。

一方、退職時に部長クラスだった場合は、3000万円~4000万円ということで、これは10年前と現在もかわりがないそうだ。

話を戻すと、部長まで出世せよと教えてくれた課長さんは、とても優秀だったにも関わらず、社内の派閥争いや上位評価者の交代などの結果、結局定年退職時にまで課長のままで終わった。

当時の僕の会社では、出世するかどうかは、業務能力や経験値よりも、派閥争いや上層部の交代に依る影響が大きかった。

つまり、上司へのおべっか使い、イエスマンが出世するってこと。

僕の場合、54歳の時に上手い具合に会社の早期退職制度に乗っかることが出来た。

会社都合に依る通常の定年前の退職ということで、部長クラスの退職金の倍近い退職金を頂くこと出来た。

退職後、僕は直ぐにタイに飛んで、その後のことはこのブログに全部書いてある。

十分あると思った退職金はみるみる減って、10年経つよりずっと早く底をついた。

何に使ったのかというと、

① 設立した会社の失敗

② 住宅ローンと家関係の諸経費、税金

③ 女に騙し取られた(冗談)

④ 前妻への資産分割

⑤ 所得税

以外にも、多くのは②の住宅ローンと⑤の退職金への所得税だった。

30年以上働いて得た退職金だが、2025年末現在、全く残っていない。

でも、入園料の3ヶ月分でその金額に達する。