マシュマロちゃんのために、四季成りイチゴの株が入手出来ないかどうか、ネットで少しあたってみた。

いろいろと四季成りの品種があることはあるが、営利企業が入っていなくて、自由に生産株を作成できて、病気にも強そうな品種はあまり沢山はない。

その中で、つい最近、農研機構の九州沖縄農業研究センターが創出した「夏の輝」という品種に興味を持った。

「夏の輝」は、暖地の夏から秋の気象条件下でも連続的に開花・結実する性質を持ち、果実の糖度が高く、(日本の)8月から10月の収穫量が安定して多いのが特長。また、イチゴの主要な病害である萎黄病に強く、うどんこ病、炭疽病にもある程度強く、作りやすい品種のようだ。

暖地の夏から秋の高温・長日条件下でも連続的に開花・結実する性質を持ち、夏秋どり栽培に適する。夏季でも旺盛な生育を示し、既存の四季なり性品種と比較すると、商品となる果実の収量(商品果収量)は「サマーベリー」より多く、特に秋季(8月~10月)の商品果収量が多い特徴がある。

果実の甘さを示す糖度は「サマーベリー」と同程度でやや高く、酸度はやや低く、糖酸比は高く、香りは中、食味は良好。果実の硬さ(硬度)は「サマーベリー」と同程度。病気に強く、減農薬栽培も可能と考えられる。

とある。

なんか凄く良さそう。

ということで、年末に農研機構の九州沖縄農業研究センターにメールを出してみた。

「四季成り性イチゴ「夏の輝」の記事を拝見し、大変興味を持ちました。
と言いますのは、タイの山岳民族の一つであるモン族の私の知人が、チェンマイの標高1000メートル以上の山地でイチゴ栽培をしていますが、近年首都バンコクに近いカオヤイ地区でイチゴ栽培を始めました。カオヤイ地区はバンコクからの観光客が多く、高価でイチゴが売れるためです。しかし、カオヤイ地区は気温が高く、一期成りの彼らの株では収穫時期が極めて短いのが問題になっています。そこで、チェンマイとカオヤイ地区で「夏の輝」の試験栽培(露地)を行い、10月−3月(乾季に相当します。気温は16−26℃。)またはそれ以降までイチゴが収穫できるかどうか試みてみたいと思っております。モン族のイチゴ栽培農家の平均収入は低く、「夏の輝」がタイの気候にマッチし、長期収穫が可能になれば、モン族の生活水準向上に寄与することが期待されます。
このような目的で、「夏の輝」をご提供いただくことは可能でしょうか?(種苗会社を斡旋いただくことでも構いません)必要なら、農研機構様もしくは指定の種苗会社と契約することも可能です。但し、彼らによる生産株の生産が前提となります。」

そしたら、昨日返事が来た。

事務担当者も含めて種苗関係の法令・規約を検討しましたが、当該品種は日本国内での栽培を想定して開発しており、日本以外においては育成者権の保護措置がなされていないため、海外での増殖を目的としては、育成地(農研機構)からの種苗の提供は不可能という結論に至りました。」

との内容。

まあ、結果は予想通りではあったが、ちょっとがっかり。しかし、真剣に検討していただいたようでありがたい。

「育成地(農研機構)からの種苗の提供は不可能」という行が気にかかる。種苗会社が販売する株や農家から分けてもらった株ならいいということか。

55017

 

熊本からイチゴの新品種を入れて、チェンマイで栽培している農家の知り合いがいる。この人は日本語が話せて、去年バンコクで友だちになった。新品種の入手にはどうも日本人が絡んでいるらしい。

イチゴはクローンだから、数株からでも数万株に増やせる。数株なら、持ち込もうと思えば持ち込めないことはないが、合法でしかも支援付きの話しがあればなあと漠然と考えるこの頃。