この頃、夕方晩酌しながらYouTubeで懐メロを聴いて、妙に感傷的になることが増えた。

懐メロと言っても、イルカとか荒井由実とかハイ・ファイ・セットとか南こうせつといった類の、学生時代やそれ以前にに聴いていたような曲多い。

しかも、彼等が昔じゃなくて、歳を取ってから歌っている動画だ。

思い出深い曲は、何故か分かれの歌が多いようだ。

そういえば、自分もあの頃は人との別れが頻繁にあった。

漠然と、あの頃が懐かしい。

今じゃあ出会いも別れも少なくなったけれど、近々大きな別れが近付いているので、そのせいで染み染みと感傷的になってしまうのかも知れない。

学生時代に、僕は今の(日本の)妻と知り合った。当たり前だが、その頃はとても仲が良かった。

銭湯に二人で行って、帰りに一緒にラーメンライスを食べて下宿に戻った。そういう風景が45年の月日を経て、今頃になって思い出される。

そして今、長かった暗い関係に終止符を打つ時が来た。

彼女は協議離婚合意書にサインする気になったらしい。

先日、近所に住む日本人女性が言った。

「女は、良くしてもらったことは全部忘れて、辛くされたことだけで頭がいっぱいになってしまう。女ってそういう生き物なのよ。」

どうもこれは本当のようだ。

妻は、その点を僕に指摘されてカッとなった為か、はたまた冷静に考えてみたら協議離婚合意書の内容が悪くないことに気付いた為かは知らないが、急に合意書にサインすると言って来た。

実際、調停や裁判で決められるだろう条件よりも遥かにいい条件を提示したのだった。

気が変わらないうちに、さっさと事を進めなければ。