先週末日本に帰国して、昨日の深夜にバンコクに戻ってきた。
一泊二日のトンボ帰り。そのための飛行機代が11万円(オン・シーズンで高かった)と無駄金を使ってしまったが、どうしても帰らなければならなかったので仕方がない。
帰り道、自宅から駅に向かうタクシーの運転手が、
「これから海外にご出張ですか?ご旅行ですか?」と聞いてきたので、
「いや、会社を早期退職したので、これから海外で会社を作って自分のビジネスを始めたいと思っているんです。」と答えたら、
「へえ、それは冒険ですねえ。」と言われた。
確かに冒険だ。
これまでのバンコクでの生活も一つの冒険であったが、これから始める事業の方は、本当の意味で冒険だ。なにしろ、成功確率が低い。そして、失敗すると老後の資金がなくなり、貧乏人の仲間入りとなってしまう。
でも、僕は冒険が好きだ。こともの頃から冒険や探検が好きだった。テレビや映画の冒険物をワクワクしながら見たものだ。若いころ読み漁った小説も、心の冒険だったと言える。学校の帰り道も、いつも同じ道を通るのが嫌で、わざわざ違うルートで帰ったりした。そうすると、知らなかった風景や、お店、花などに巡り会えて嬉しく思った。
僕が思うに、人は、冒険好きな人と、冒険嫌いな人の2種類に分類出来ると思う。
冒険が嫌いな人は、始めて見る料理より食べ慣れた料理を好む。冒険が好きな人は、始めて見る料理を見ると食べてみたくなる。
冒険が嫌いな人は、いつもと同じ暮らしが居心地がいいが、冒険が好きな人は、同じ繰り返しに飽きやすい。
冒険が嫌いな人は、よく知っている世界を深く長く探求するのが好きだが。冒険が好きな人は、知らない世界を見つけると、それを知るまで心が落ち着かない。
僕は典型的な冒険好きの性格だと思う。
冒険が嫌いな人から見ると、冒険をする人のことを「勇気がある」と言って褒めるが、僕が思うに冒険好きな人に「勇気がある」わけではない。「勇気がない」くせにやってみたくなるだけだ。
だから、冒険好きな人ほど生存確率が低いと思う。
世間から見て、まあまあ順風だった言える生活を捨てて、起業を目指して単身バンコクに来たのは、確かに冒険であることには間違いない。会社で働かなくなってから、もうすぐ1年が経とうとしているが、この間、タイ語の勉強と女遊びに時間を費やして、ろくに起業の準備もして来なかったし、これぞというビジネスモデルを考えついたわけではない。でも、すべてが僕にとって冒険だった。タイ語の勉強と女遊びも、僕にとっては避けて通れない道だったと思う。お陰で、旅行者だったことには分からなかったタイ人の考え方や、文化・習慣も大分分かってきたので、これからの事業にもきっと役立つだろうと思っている。
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帰国前の先週の金曜日に、今のコンドミニアムのオーナーに、来月ここを出ることを告げた。そして、今日またそのことについてオーナーと話した。このブログにも何度も書いたが、ここのオーナーは僕を家族の一員のように付き合ってくれた。
「あなたには、すっとここにいて欲しかった。本当に残念だわ。ここで開業しても良かったのよ。」「もし、会社が大きくなったら、ここを支店にしたらいい。」
と優しい言葉を頂いた。このコンドミニアムに決めたのは、運命的な巡り合わせだった。計画と違ったが、「ここにしよう」と直感的に思った。結果として、その判断は正しかった。僕はこの1年足らずの間、この部屋で幸せに暮らせたと思う。

使いすぎて、ギシギシきしむようになった思い出のベッド。

いろんな女と戯れたジャグジーバス。これとも、もうじきお別れだ。
今度の引越し先にはジャグジーどころか、バスタブすらない。
