2月、3月、4月に引き続いて、5月にまた日本に帰る。

こんなに頻繁に帰るのは始めて。

最初の2回は元妻との離婚。

4月はマシュマロちゃんとの結婚。

そして、今度の5月は、一人暮らしの母の施設入所が目的。

母の様子を見に行くのは、今年3度目だが、今度は本番というか、正念場だ。

母は90歳になり、要介護度1。割と足腰や頭もしっかりしているが、認知症は進んでいる。

何時も無表情で、楽しくも悲しくもない感じ。

耳が遠いので、会話もすんなり行かない。

マシュマロちゃんにも、通じない日本語で普通に話しかけている。

旅行に連れて行っても、あんまり景色も見ずにぼんやりしていることが多い。

認知症に良くあることだが、生活の変化を嫌う。

毎日同じ時間に起きて、同じテレビ番組を見て、誰とも話さず一人でぼうっとしている。

ヘルパーが掃除に来てくれるが、冷蔵庫の中や、洗面所、何時もいるデスクの周りは触られたくない。片付けられて位置が変わると、何処にあるのか分からなくなってしまうから。

先月、帰った時に、無理矢理冷蔵庫を片付けた。

冷凍肉が冷蔵状態で半年以上保管してある。

ソーセージが腐って袋が爆発している。

食べてないヨーグルトが何十個も溜まっていて、古いのは1年以上前の物。

冷凍庫は満タンで、全部3年前以上前の物。

漬物とか、人様から頂いたお土産のお菓子類が、有効期限を年単位で過ぎていた。

そんな感じだから、何時食中毒になるか分かったもんじゃない。

医者に処方してもらった薬もテーブルの山にまみれて飲んだ形跡がない。

それでも、「私は一人で何でもやれてるので、施設なんか行きたくない。」と言っている。

生活が変わるのは不安で怖いから、当然の反応だが、一緒に住んで介護できない以上、施設に入ってもらう以外にない。

本人も、初めの一月二月は落ち着かないだろうが、そのうちに慣れて来て、話をする友達も出来て、「ああ、ここに来て良かったわあ!」と思ってくれるだろう。

施設では、料理しなくても栄養士が作った料理が三食出て来る。

コーヒーやお茶も何時でも飲める。

薬の定期購入や、毎日の投薬もしっかり管理される。

看護婦が、定期的に血圧などをチェックしてくれるし、医師の定期訪問もある。

テレビをみんなで観たり、軽い遊戯をやったり、絵を描いたり、ゲームをしたりなどのアクティビティも毎日ある。

室温管理も、お風呂も、洗濯も、部屋の掃除も、何もかもやってもらえる。

半年もしたら、元の家に帰りたいとも思わなくなるのではないか?

その介護施設に運良く空きが出来たので、何とかこの機に入ってもらいたい。

この次の空きは何時になるか分からないから。

何しろ、昨年は空きが一人も出なかった。

だから、上手いこと説得して、多少無理矢理にでも入居してもらいたいと思っている。

そのために、2週間滞在する。

契約、支払い、引越し等、やることは多いので、全部出来るかどうかは分からないが、必要なら日程を延長して、やれることは済まして来たい。

僕の後輩で、両親の介護の為に早期退職して両親の住む田舎に引っ越した人がいる。

僕は冷たい人間なので、とてもそこまでは出来ないが、この機に入所してもらうのが、結局は母の幸福に繋がると信じてやるしかないと思っている。