「ハムケンさあーん。」とアニメみたいな声で彼女が僕を呼ぶ。

「これ、ミキさんが私にくれたUVカット。あなたもつけなさい。」

そう言って、彼女は僕の顔にUVカットクリームを塗りだした。

その顔を見れば、僕への想いが分かる。

誰からも愛されずに死んでいくのは悲しいものだ。

仕事も経歴も家庭も全て切り捨てて、単身タイにやって来たのは、これが欲しかったからだ。