カオヤイの家には、愛犬ベリーが住んでいる。

しかし、かなり年老いて来た。

眼も悪くなって番犬としての働きは、余り期待出来なくなった。

そこで、僕は次に飼う犬種を考えていた。

白いラブラドールか気の良いドーベルマンのちゃんとした血統証付きの犬が欲しかったのだ。

ところが、大御所兄貴が僕に相談もなく、勝手にチェンマイから子犬を二匹連れて来てしまった。

大御所兄貴は、僕等からの借金が返せず、働いて返すということで、数ヶ月前から住込みで働いていたのだ。

ついでに言うと、義理の兄さん夫婦も僕等から借りたお金が返せずに、住込みで働いている。

大御所兄貴が連れてきた子犬は、生後2ヶ月位のレッキとしたタイ雑種。

真っ黒と真っ白の二匹。

体毛は短く、細身で、耳が大きくしっかり立っている。

黒い方はオスで名前はクロ。

白い方は、ちょっと臆病なメスで、名前はシロだ。

ベリーも、新入りが子犬で赤ちゃんの匂いがするので、割と子犬に優しくしている。

ただ、子犬が僕に近付いて甘えてくると、ううーと唸って僕の側を奪い取る未だ自分の地位を奪われたくないらしい。

正真正銘の雑種という血統証が付いた犬だが、案外丈夫で賢いかも知れない。

と言うことで、我が家の家族が増えたと言う話。