昨日は、珍しく朝から真っ暗な空になったと思ったら、お昼まで大粒の雨がしっかり降った。先月末にバンコクに来てから初めての雨だった。

雨が降り出すまえにプーおばちゃんから電話があり、僕のコンドミニアムを見下ろす彼の最高級コンドミニアムにいるから来いというので、11時に行く約束をしたのだが、雨が止まなかったのでプーが車で迎えに来てくれた。しかし、そのコンドミニアムには行かずに、プーの友達がファービーを欲しいというので、そのままノンタブリまでドライブしてその友だちのオフィスまで行って来たのだが、友達の間柄で高くは売れず3000Bで売ってしまった。更にプーが図々しくも自分には2000で分けてほしいというので、結局2台で5000で売ってしまった。赤字である。ファービーだけは絶対儲かるつもりでわざわざ日本で買って持ってきたのだが、誤算だった。まあプーとその友だちにはこれからもきっとお世話になるので、先行投資と思うことにしよう。あと2つのファービーのうちの一つは、トムがサンプルとしてショップに見せるためと言って開封し、そのまま自分のおもちゃとして遊んでいる。

「絶対あげないからな」と言っても、当の本人は貰った気になっているようで心配だ。なんとなくこうなる予感はしていたが、やはり現実はうまくいかないものだ。

ノンタブリの帰りに韓国料理をプーと一緒に食べた。いつも節約のために自炊していたので、ちゃんとしたレストランで食事をしたのは今回の訪タイで始めてだった。

「あんた、マダガスカルのビジネスマンが来た時にせっかく食事に誘ってあげたのに、なんで来なかったのよ! チュラの勉強も大事だけど、マダガスカルの人と知り合いになって、新しいビジネスの話をしたほうが大切でしょうに。マダガスカルはまだなんにもないから、あんたが始めての人として、良い商売ができたかもしれないでしょう!?」と文句を言われてしまった。その通りかもしれないが、いきなり見も知らないマダガスカルの人と食事するなんて、人見知りの僕には抵抗があったし、マダガスカルなんて僕の視野に入っていなかったし、その時はリンもいたので行けなかったのだ。

 

しかし、次第にプーは自分の悩みを話し始めた。プーの彼氏は64歳だが、まるで子供のように自分勝手で、柔軟性が全くないらしい。しかも、プーから多くの世話をしてもらっているにもかかわらず、プーには一銭もお金を上げていないという。いろんなエピソードを聞いたが、僕も彼のことを全くの変人だと思った。

「多分、幼い時の家庭環境がすごく悪かったんじゃないかと思うの。彼の友達でさえ、私にすぐに別れたほうがいいと言うのよ。だけど、私あと半年頑張ってみるわ。それで彼が変わらなかったら、もう終わりにして別の人を探すつもり。」

プーが彼に何度も泣かされたことは知っていたが、二人で写った写真を見る限り、幸せそうに見える。

「人を変えようとしても、それは変えられないよ。まして64歳の男が変わるわけない。プーも前の旦那と別れて、それは分かってるだろう? 半年過ぎて彼が変わらなかったとしても、プーは自分からは別れられないと思うよ。またひとりになるのが寂しいから。」僕はそう言うと、プーは

「そうね、女は弱いからね」とつぶやいた。

 

最後にプーの彼氏の最高級コンドミニアムをちょっとだけ見せてもらった。80平方メートルで3500万円もする。

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テラスはプーらしく飾ってある。内装はプライバシーもあるので写真を載せられないが、すべてデザイナーのプーの趣味で飾られていた。

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チャオプラヤー川が見える。意外と川から近いので驚いた。

 

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屋上で記念撮影。ちょっと疲れているのが分かる。

 

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ここには屋上プールもサウナもビールを飲むのにちょうどいいくつろぎスペースがある。

僕のコンドだって屋上ガーデンがあるけれど、40階のここからの夜景の方が10倍良さそうだ。

 

「彼は2ヶ月間フランスから帰ってこないから、来たい時に何時でもおいで。私、鍵持ってるから大丈夫。一緒にここで飲みましょう。」

と誘ってもらった。