僕は愛知県の刈谷市で産まれ育ち、子供の頃豊田市の南、ほぼ知立市や安城市に近い所で青春時代を過ごした。

あの辺りは、イチジクの産地で、田んぼの脇や道路の脇などにイチジクの木が沢山あった。

ちゃんと商売として栽培しているところもあることはあったが、そこら辺にいっぱいイチジクはあったので、イチジクの実など買って食べるものではなくて、勝手にちぎって食べるものだった。

そんなイチジクでも味は最高だった。

実(実は花)の中に蟻が入っていたり、鳥が突いて食べていたりはしたが、そんなのは関係なく食べた。

しかし、ジジイになったこの頃は、イチジクは高価なフルーツになってしまったらしい。

柔らかい実は、運送時の振動に弱く、常温での保存も効かないので、タイじゃあ滅多にお目にかかれなかった。

ところが、いちご園のオーナーが、完全密閉型の温室で栽培しだし、その実を北海道フラワーパークで売り出すことになった。

3つで100バーツと滅茶苦茶高いが、それなりに売れている。

売れ残ったら、家に持って帰って自分で食べる。

あの暑い陽射しの中で食べたイチジクよりも水っぽいが、充分に甘くて美味しい。モン族はあまり食べないので、僕が全部食べられる。

3つくらい、あっという間に食べてしまう。

昔は10個くらい平気で食べた。

完全オーガニック栽培。

こういうフルーツがタイで食べられるのは有り難いとしか言いようがない。