マシュマロちゃんは、抗リン脂質抗体症候群による胎盤機能不全を防止するため、妊娠から今日まで、毎日低分子ヘパリンを自己皮下注射してきた。

それが、帝王切開予定日の1週間前である7月3日に低分子ヘパリンの注射を一時停止する。

そして、出産数日語に注射を再開する。

再開後、数ヶ月して再度抗体検索を行い、投与を続けるべきかどうか検討することになっているが、多くの場合、長期間の注射を続けないといけない。

すると、その手間と費用が凄い。

クレキサン(エノキサパリン、バンコク病院ラチャシマ)だと、

1日3,000円 1年で110万円にもなる。

これは厳し過ぎると相談したら、もっと安い公立病院で同類の薬を処方してもらえるようになったことは以前書いた。

低額医療保険(エノキサパリン)

1日1,000円 1年で36.5万円

このくらいなら何とかなるが、10年続けたら365万円なので、安くはない。

ところが、最近驚いたことに、これが事実上タダになる方法を発見した。

“30バーツ医療制度”という通称で親しまれている低取得一般国民、農家、自営業者が対象の低額医療保険がある。タイ国民の実に71%が加入している保険で、それによりお金が本当にない人でも、たった30バーツで必要な医療が受けられるというもの。

ただし、地元の指定の国公立病院でしか治療を受けられない。

この制度のおかげで、僕らの住込みワーカー達も随分助けられた。

例えば、「胃のない胎児」を産んだワーカー夫妻の子供は、長期の入院、数回の手術を経て、今や元気に小学校に通っているまでに回復したが、一回の治療で30バーツしか払っていない。

マシュマロちゃんもチェンマイの地元でその保険に入っていたが、カオヤイでは使えない。

しかし、この度結婚したので、正式に住所(タビアンバーン)をカオヤイの新居に変更したのを機会に、その国民保険が適用される病院もカオヤイ近くのパクチョンナナ病院になった。

マシュマロちゃんは、今や億万長者になったけれど、職業は農業か自営業。

その保険証を持って、ヘパリン再開後のストック確保の為に、1か月分のヘパリン(テノエックス)を買いに行ったら、何と合計で30バーツだったので驚いた。

テノエックスは最近値上げされて、一回約1,800円になったので、本来54,000円払う筈のところ、30バーツつまり125円で済んだ。

有り難い一方で、これではタイの医療は破綻するので、複雑な心境だ。