今日、日本は母の日。

薄情者で親不孝者の僕は、ここ30年余り母の日にプレゼントなんかしたことなかった。

しかし、日本の母ち一緒に居る今くらいは何かプレゼントするのが人として当たり前のことと思い、ピンクのアジサイの鉢をプレゼントした。

何時もムッツリ無表情な母も、「花と写真撮るから、良い顔してこっちを見て。」と頼んだ結果、割と嬉しそうな顔の写真が撮れた。

この鉢は、介護施設に持って行こうと思う。そうすれば、母も鼻が高いだろう。

僕とお母ちゃんが深く結びついていたのは、僕が小学校低学年迄の短い時間だった。

中学生になって性格がひねた僕は、母の優しすぎる振る舞いが邪魔くさいと感じた程だ。

母の人生の大事な時間を、糞餓鬼の為に無駄に使わせてしまった訳だ。

そして今、嫌がる母を説得して、何とかして介護施設に入ってもらおうとしている自分は、やっぱり根っからの親不孝者なのだろう。

ただ、一週間一緒に暮らしてみて、いろんなことがちゃんと出来なくなった母を見て、今まで思っていた以上に認知症が進んでいることに気付いた。

「もう一人暮らしは無理」というのが兄弟やケアマネの共通認識でもあるので、兎に角この機に入居してもらおうと思う。

「あんなところには行きたくない。住み慣れたこの家に居るのが一番良い。」と言う母の気持ちは良く分かる。

自分が同じ境遇になれば、やはり同じ様に感じると思う。

施設の人に聞いても、喜んで入る人なんて一人もいないと言う。けれども、1~2ヶ月もすれば、すっかり気に入って、寧ろ帰りたくないと言い出す人が多いそうだ。

家の母も、そうなって欲しいものだ。