ああ、忙しかった。

と言うか、何事も進むのが遅い! 日本は。

日本に入国した5月4日に、二人の兄弟の夫婦4人と、母の妹1人をは家に集めて、母の介護付き老人ホームへの入所に付いて話し合った。

皆、90歳にもなって一人暮らしは無理だし危ないことは共通認識していたので、上手いこと母を説得してくれて、一応の合意を得た。

その足で、空きが出来た介護センターに皆で行き、見学と面接を済ませた。

僕以外は、その施設が何処にあってどんな内容なのか知らなかったので、皆にとってとてもいい経験になったと思う(全員、明日は我が身)。

それに、場所と面識があれば、何か有った時や、近くに行った際に立ち寄りやすくなる。実は、これが連れて行った最大の理由かな。

そして、家族揃って入所に賛成した訳だから、少なくとも僕が単独判断で無理矢理親を姨捨山に放り投げたと言うことにはならないだろう。

そこまでは順調だった。

でも、入所にはいろんな手続きが要る。

無くしてしまった介護保険被保険者証の再発行

施設への支払いに使う、指定の口座開設と入金

散らばっていた銀行口座を纏めて整理

主要口座について僕が代理人として出金等出来るようにするための手続き

これらのどれも時間と手間の掛かることと言ったら、

まあ、良く言えば、犯罪防止。大切なお金を他人に盗まれないように(例えば振込詐欺)、老人を守る制度だが、あまりにも厳格で自由度が無さ過ぎる。

特にこの3月4月からの規制が増えた様だ。

例えば、銀行のATMカードや、マイナンバーカード。

それを作るための申請は比較的簡単だが、出来るのに7日から2週間も掛かる。その日のうちに作れと言いたい。

それから、出来たカードの郵送だが、送付先は住民票の住所に限る。

今時、住民票の住所と実際の住所が異なるなんて普通にあるにも拘わらず。

例えば、

学生の下宿や寮

単身赴任先の寮

別居中の夫婦

住民票は日本だが、実際は海外に居る人

施設に入所した老人

などなど。

最後の2つが、僕と母に該当する。

母の場合、未だ入所してないので、今の住民票の住所に住んでいる。その時点で銀行のATMカードや、マイナンバーカードの作成を申請すると、出来上がった時には、母は入所済みなので、僕がタイに戻る日以降は、住民票の住所には誰もいなくなる。当分、僕は帰る見込みもない。

それにもかかわらず、送付先は住民票の住所に限ると決められている。送付先の変更は出来ない。

また、本人以外が受け取ることができない。

一定期間、受け取りがないとカードが無効になる。

というわけで、作りたくても作れないのだ。

母の場合、現在健康保険証しか身分証明書がない。その健康保険証が近く廃止されて、マイナンバーカードと統合されると言う。でも、母はマイナンバーがない。

日本のシステムは、大半の人には保護的だけれど、一部外れた人には都合が悪いことにが多い。

世の中にはいろんな人が居るんだ。

日本人じゃない人も増えた。

その割に、画一的で融通性がない仕組みばかり。

どうしても愚痴が多くなるが、今日は3つの銀行(都市銀行に非ず。農協と地方信用金庫)に行って、7つの口座にあった不要な定期預金などを解約して、普通預金に統合し、3つの口座にまとめた。

それから、入所施設指定の口座を新たに作って入金したので、結局4つの口座になった。

電気代、ガス代、水道代、自治会費、介護グループ会費等、毎月の支払いがある口座は直ぐには解約出来な口座があったので、今日はそこまでだった。

母の口座を纏めてみてびっくりしたのは、母がお金持ちだったと分かったこと。何でそんなにお金があったのか、さっぱりわからない。

昨年僕が通帳を開いて調べた金額よりも5割も多かった。消えた口座もあったが、合計は思っていたより増えた。

高い老人ホーム費用を払っても、120歳迄は絶対無くならない金額だった。

お金はあの世には持って行け無いので、出来るだけ母自身の為に使ってしまえば良いと思っている。