タイをこよなく愛し、近く訪タイを計画している方には、今バンコクはどうなっているのか、たいへん気になるところと思います。
日本でも、ニュースでデモの様子が報じられているが、マスコミの視点と現実とは必ずしも一致しないことも多く、「実際はどんな雰囲気なのか知りたい」という読者も多いのでは。
僕自身はノンタブリに引っ越して来ていて、この時期に都内に出向くことはあまりないが、このブログの最強の読者の一人から、生の情報が送られてきたので、本人の承諾を得て、そのまま掲載します。たくさんの写真から、実際の感じを感じ取って頂ければ幸いです。
その方は、タイ人の彼女と戦勝記念塔(อนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ, アヌサーワリーチャイサモーラプームあるいは単にアヌサーワリーチャイ)の近くに住んでいて、先日は美味しいお鍋料理をご馳走になりました。今日は、バンコクのその他の地域に取材に行っているとことなので、続編も期待できるかも。
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「バンコク封鎖」
1月13日(月) 11:00
封鎖が始まる1月13日の前夜は日本からの客人とランナム通りのイサーン料理屋でしこたま飲んで酔っぱらって爆睡してしまった。深夜2時過ぎに大音響の音楽に起こされて寝付けなくなってしまった。そう「バンコク封鎖」会場のひとつ戦勝記念塔の会場設営が捗りステージのPA(音響)テストをやり出したからであった。騒音は明け方まで続いた。
13日の朝から本格的にアジテーションが始まった。彼女の出勤が心配だったので8時前に一緒にBTS戦勝記念塔駅があるパヤタイ通りのバス停まで行くと通りは既に閉鎖されていてバスは来そうになかった。幸いモータサイは普通に拾えたので彼女はそれで出勤できた。
戦勝記念塔駅周辺はタイ国旗柄の笛ヒモやリストバンド、リボンをまとい国旗やパタパタ(手の形をしたプラスチック板)を手にした反政府活動支援者が続々と集まって来ていた。
11時頃に戦勝記念塔のデモ隊のメイン会場に行った。ステージがある会場は7カ所あると聞いているが、この戦勝記念塔の会場だけでもどこからこれだけ沢山の人達が湧いてきたのかと呆れるぐらいの人集りで大混雑。仕事をサボって来ているのか、それとも元々何もしなくていい人達なのか、はたまた日当とタダ飯目当ての人達も来ているのか、そして何よりも元々政治や民主主義なんか分からないけど、今このお祭りに参加しておかねばという物見遊山感覚の人達が大勢集まって来たような感じがした。
このような人出を当て込んで、周辺の路上では仲間の印である反政府グッズを売るにわか露天があちこちに出現し、元からあった屋台や飲食店も大繁盛で、ちょっとした反政府景気である。一方、戦勝記念塔周辺はバンコク近郊への庶民の足であるロット・トゥー(乗り合いバン)の発着場が集まっているのだが、今回の閉鎖で運行に支障が出て、乗客もそれを恐れて利用しないので大損害とのことだ。
ちなみにロット・トゥーの一部は営業していたが、通常に比べると利用客は殆どおらず、チケット売り場の窓口はガラガラであった。
2010年5月の赤服バンコク騒乱のときには、BTS駅や通りには銃を持った軍隊が配置され、最後はアパートの前のランナム通りも閉鎖されて、バンコクで戦時のような恐怖を経験した。今回政府は1万5千人規模の治安部隊を配備したとのことであるが、戦勝記念塔の会場周辺では不思議なほど治安要員を見かけなかった。今はまだみんなが長閑に祭りを楽しんでいるような雰囲気であった。

この看板の前で立ち止まり記念撮影する人が多かった

ステージが遠くからでも見えるように大スクリーンが設置されている

BTS高架歩道は人だらけで通行も困難


おばさん達が座り込んでいる




反政府グッズを売るにわか露天
1月13日(月) 17:30
夕方の様子を見に行って驚いた。人出がさらに増えていた。恐らく勤め帰りの人達も集まって来たのだろう。首謀者のステープや著名な支持者が夕方に演説に来るという情報もあったらしい。
BTS高架歩道のステージ側は
何重にも人垣ができて殆ど会場を見ることができない。またその人垣のために通行もままならない。そんな中で多くの人が記念撮影をしたりして、お祭りに参加していることを楽しんでいるようだ。

BTS戦勝記念塔駅下のパヤタイ通りは完全に閉鎖


BTS戦勝記念塔駅の改札は大混雑。そのため職員が臨時の券売所で販売していた

高架歩道の人垣の頭越しにカメラを出して撮った


BTS高架歩道から会場を眺める人垣




BTS戦勝記念塔駅 臨時の券売所の料金表
1月14日(火) 9:00
二日目の朝の様子を見に行った。さすがに初日ほどの高揚感がなく、通りも会場も人出は疎らであった。BTS戦勝記念塔駅もそれほど混み合っておらず、臨時の券売所にも職員はいなかった。
会場近辺で夜を明かしたと思われる人達もパラパラと居るが、まだ起きがけなのか覇気はない。イベントもまだ始まっていないので、昨日あれほど混み合っていた高架歩道も普通に通行できる。
バンコク閉鎖が続けば政府にはもちろん大打撃となるであろうが、反政府側もこれだけ大規模な閉鎖を持続させるには、飽きっぽいタイ人を引きつける求心力とそのための財力が必要となるだろう。まだ二日目だが根比べはいつまで続くのであろうか。

再掲:BTS戦勝記念塔駅 臨時券売所の料金表

今朝はまだ臨時券売所に職員はいなかった

テントで夜を明かした人達


今日の会場 昨日に比べたら閑散


BTS高架歩道も今朝は人が少ない

反政府グッズの露天は朝からお商売

