見えるだろうか?去年買った6馬力の耕運機を使って畑を耕してくれているワーカーが。

あの耕運機は僕が思い切って買った自慢の耕運機なのだが、お世辞にも使いやすいとは言えない。

ワーカーは汗だく。足には石が当たって痛そう。

それを見て、僕は何とかしなくてはと思った。

ワーカーは、

「クボタのトラクターにロータリーがあれば良いのに」と言った。

クボタのトラクターは僕も本気で買いたかったが、マシュマロちゃんが買わなくていいと言うので止めたのだった。

ワーカーはそのことを知っている。そして、

「ハムケンは買わなかったけど、あそこのいちご園は買ったみたいだよ。」と教えてくれた。

ヤギやダチョウを飼いだした2kmと離れていないライバルいちご園のことだ。

それで僕は見に行った。

ライバルいちご園のオーナーは、チェンマイにはトラクターなんて持ってないくせに、カオヤイで36馬力の中古のトラクターを買ったようだ。

トラクター本体が約20万バーツ。ロータリーやブルドーザー等の付属品一式で30万バーツだったそうだ。

「僕も欲しかったけど買うの止めちゃったんだよね。高かったから。でも、30万バーツなら中古買っとけば良かった。」

とか言って、欲しそうな顔をしていたら、ライバルいちご園のオーナーは、

「試しに乗ってみてよ。」と言って、操縦方法を教えてくれた。

勿論、僕はトラクターなんか乗ったことがなかったが、車と対して変わらない気がした。

ライバルいちご園オーナーは、

「僕は使い終わったから、このままフラワーパーク迄乗って行って試しに使って見ろよ。」と勧めてくれた。

僕は1日5000バーツの賃貸料を申し出たが、彼は「2000バーツで良い。何日間でも良い。」と言ってくれた。

それで、初の試乗なのにも関わらず、そのまままま大通りに出て、フラワーパーク迄乗っていったのだった。

途中、車道で2回エンストしたのはご愛嬌。

フラワーパークに着くと、ワーカー達は

「まさかハムケンがいきなりトラクターに乗って来るとは思わなかった。」

と眼を丸くした。

クボタのトラクターがあれば良いのにとワーカーと話した僅か1時間後のことだった。

それから、ワーカーは楽しそうに耕しましたよ。

やっぱり強力だし速い。1日か2日もあれば、全部の畑を耕せる。

「やっぱ、もっと早く買っとけば良かった」と思う気持ちと、「1日2000バーツで借りられるなら、借りたほうが圧倒的に安いので、買わなくて良かった。」という気持ちが錯綜していた。