年間1200万円。
ええ!? そんなに儲けてるの?
いえいえ、これは僕らのフラワーパークの売上でも利益でもありません。
では、何かな?
もし知ったら、皆多分驚く、有り得ない金額。
それは、フラワーパークの土地を来期も借りる場合の土地の賃料。
何というクソ高い賃料。一体誰が払えるという訳?
ハムケン、随分足元を見られたもんだ。
僕らに与えられた選択肢は、
① 今の土地は今期でもう止めて、来期は別の土地を探す。もしくは、もうフラワーパークは何処もやらない。
② 経営危機になるかも知れないが、仕方がないので、その金額を払ってフラワーパークを続ける。
③ 何とか交渉して、せめて半額くらい迄下げて貰う。
勿論、③が出来れば良いが、それは受け入れて貰えなかった。
マシュマロちゃんと二人で悩み抜いた結果、結局②を選択する事にした。
但し、交渉で1年契約ではなく3年契約として貰った。
以上が結論だが、ここで過去はどうだったのか整理してみると、
4年前、年間賃料70万円で1年間借りてフラワーパークを始めた。赤字にならなければ良いと思って始めたフラワーパークだが、初年度から好調で、利益が出た。
3年前、年間賃料が200万円に跳ね上がったが、3年間借りる条件で合意した。更に、地税制度が変わって、地税分約180万円も年間賃料とは別に、僕らが負担することになった。つまり、年間約380万円の実質賃料。
過去1年間の間に、僕等が知らないうちに土地のオーナーが変わった。
その結果、来期は今までとは別の新しいオーナーとの契約となった。
新オーナーの主張は次の様。
普通賃料は土地の価格の2%。安くても1%が相場。土地の価格は、24億円なので、1%とすると2,400万円となる。ただ、そんなには払えないだろうから、これまでの努力成果を評価して半額の1,200万円としてあげた。土地購入価格になるのは、200年間掛かるわけなので、それ以上の割引は有り得ない。
僕らの主張は、
カオヤイの土地の価格はバブルであって、実際の価値からかけ離れている。こんな高額賃料を誰が受け入れられると思うか? 高級リゾートホテルでも無理。何もない荒れた土地だったのを有名観光スポットにしてあげたのは誰だと思うか?お前は世間知らずの金亡者だ、この馬鹿野郎!
しかし、冷静に考えてみると、今後も前期並に来客があれば、それでもある程度は利益は出る。勿論、利益は賃料が増えた分だけ減る。もしも、人気が下がれば、利益が吹っ飛んでしまう可能性もある。
ただ、設備やショップは充実して来たので、新たな大工事、大出費はなくても続けられる。
それに対して、新たに別の場所でフラワーパークをやる場所には、畑の準備やショップの建設等の初期費用がとても掛かり、賃料以上になるかも知れない。それに、新地開拓は相当量の重労働が必要になるが、僕はもう歳だし、七海ちゃんの子守もあるので、やるのは相当しんどい。
以上から、②の泣く泣く超高額賃料で借りることにした。
ただ、賃料増加分を補うために、フラワーパークには何らかの新事業を加えて、収入を増やさないといけない。
何をやるかは、今後良く考える必要があるが、ありそうなのは、
① 雨季の農閑期にもアジサイ等他の花で咲かせてお客さんを増やす。
② B級日本食屋台村を作る。
③ 一段と日本の雰囲気を出すモニュメントを建設する。
などなど。
そのためには、3年間くらい借りられないと投資できないので、3年契約にしてもらった。
もしうまく行かずに利益が出なくなったら、、、
なあに、その時は止めれば良いのだ。
「もうやめた。もう土地はもう借りないので、お金も払いません」と行って去っていくのみ。
その時.焦るのは地主の方。それから値引きしてくれても、もうやらない。
来期から3年間やれば、僕は69歳になる。七海ちゃんは幼稚園。日本に帰って、静かに暮らそうかな。
