僕らの受精卵の5日目の成績は、ぱっとしなかった。

でも、希望を持って6日目の結果を待った。

5日目に胚盤胞blastocyteが数個できるのが普通だが、僕らは1つも胚盤胞blastocyteにはならなかった。だが、2つの初期胚が胚盤胞になりつつある兆候があった。

6日目、1つの割と良い胚盤胞blastocyteが出来た。もう一つは、胚盤胞を形成する一歩手前で止まっている。

一番良いNo.4の胚は割と良い胚盤胞になっていた。

5日目から殻の一部が裂けて、胚盤胞の将来胎盤になる部分が飛び出していたが、6日目も同様だった。思ったより避けた部分は小さく、ちょっと安心した。

自然受精では、3~4日目に卵管から子宮本体に降りてきて、内膜の酵素で5日目暗いでこの殻は剥がれて、胎盤になる細胞群が子宮内膜に根を張らすが、顕微受精ではレーザー等で殻を部分的に破ってから、子宮に移植する。

No.4の胚は5日目で殻が破り出していて、ちょっと早すぎると心配していたが、6日目でも全部孵化しているわけではなかった。

この胚の一部の細胞を取って、染色体検査に回すとともに、胚盤胞を凍結保存した。

もう一つのNO.1の胚は、5日目からずっと胚盤胞になれずにいるので、多分何らか異常で使えないと思う。6日目で胚盤胞になれなかった受精卵は、普通は捨てられる。

ただ、7日目にやっと胚盤胞になる受精卵でも、確率はかなり下がるものの、元気な子供が産まれてくることもあるので、SAFEでは7日目迄培養を続けるそうだ。あまり期待はしていないが、僅かな望みも捨てがたい状況なのだった。

兎も角、1つの良さ気な胚盤胞が出来たこと自体は喜ぶべきことと思う。

染色体異常がなければ、この胚を融解して子宮に移植することになると思う。

染色体検査結果が出るのは7月13日で、僕等は摩周湖辺りに居る。

駄目なら、もう一度初めからやり直すまでだ。

お金は掛かるが、そのお金は何とかあるのはハッピーなことと思っている。