8月に母乳の話を書いたが、試験前にも係わらず、その娘を再び呼んだ。

「今日はお母さんが来ているから、お母さんが寝る11時頃に行っていい?」とその娘は言った。

「11時なんて遅いよ。僕は朝6時に起きるんだから。」と断ったが、絶対来たいという。2~3度、「私のことを忘れたの?」とメッセージをくれていたので、呼ばれたのが嬉しかったようだ。

「まだおっぱいは出るのか?」と聞くと、

「出る出る。いっぱい飲んで。」と笑う。彼女は僕に母乳を飲ませるのが楽しくて仕方がないみたいだ。

「暑いお風呂に入りたいから、入れておいて。お願い。」そう言うので、日本風に40度近い(日本ならぬる湯だが、これが精一杯)を入れて待っていると、日が変わる頃になってようやく彼女は来た。部屋に来るなりさっさと服を脱いで、一緒に温かいお風呂に入った。長い髪を上手く束ねて、そこに歯ブラシをカンザシのように刺して髪を留めたのが可笑しかった。

「ああ、気持ちいいわあ」と一階まで聞こえそうな声を出すので、僕はヒヤヒヤした。タイ人で熱いお風呂が好きなのは珍しい。彼女は目を閉じて、いつまでも気持良さげに湯船に浮かんでいる。細い身体に似合わない大きな乳房だけが、2つお湯の表面から飛び出している。その乳房を揉んでみると、なんだか前よりも少し張りがなくなったように感じた。お湯で乳房が温まったはずなのに、以前のように母乳がチューチューと飛び出しお湯を白く濁らせることもなかった。彼女は下の毛を全部剃ってあった。前回、僕が毛が無いほうがいいと言ったのを覚えていたようだ。

突然、「あんた、私の名前覚えてる?」と聞いて来たので、「もちろん覚えているよ」と言ったものの、不覚にも名前が出てこない。知っているはずの名前がすぐに出てこないのは悲しい。「ニッチャよ。ちゃんと覚えておいてよ。いっぱい女がいるから忘れるんだわ。」と叱られた。本当は歳のせいなのだが、歳のせいにしないのが彼女の優しさだろうか。

僕は別に母乳マニアではないが(乙女のピンクの乳首の方がいい)、嬉しそうに甘い母乳を飲ませてくれる彼女を見ていると、母に抱かれる子供のように安心した気分になれる。この歳になって、こんな気持にさせてもらえるのは有り難い。タイだからなのか、彼女だからなのかは分からない。それに、彼女のように僕のところで寛いでくれると、試験のストレスで強ばっていた僕のこころも幾ばくか解れていくように思った。

しかし、僕の息子はお湯でふやけて元気がない。

そこで、本職のマッサージをしてもらった。お世辞にも上手とは言えないテクニックだった。正直、これで食べていくのは無理だろうと思った。彼女も、ここまで来て仕事の延長みたいなことは気が入らない様子だったので、フットマッサージだけで終わりにした。

肝心の母乳は、、、、それなりに出たが、もうごくごくと飲むほどは出ない。味も薄くなった。

「もうじき、おっぱいも終わりだね。」

そう言うと、彼女は自分で乳首をつねってみて出てくる母乳を確かめ、「まだ、大丈夫。」と言ったものの、

「おっぱい小さくなっちゃうかなあ。いやだなあ。私、大きな胸で居たい」と残念そうだ。

大きな穴が空いていて子宮口まで覗けたあそこも、今は普通のサイズに戻っていた。産後のお母さんから、若い女性の身体に戻りつつあるようだった。