もう一週間前のことだが、タイ人が泣いて喜びそうな大きなニュースが入ってきた。

 日本政府は6月11日に開催した第2回観光立国推進閣僚会議で、訪日観光客向けビザの大幅な緩和を決定した。これは、会議で決定した「アクション・プログラム」に基づくもの。日・ASEAN友好協力40周年を契機に、タイ、マレーシア向けのビザは免除。また、ベトナム、フィリピン向けのビザを数次ビザ化するほか、インドネシア向け数次ビザの滞在期間を延長する。夏までに実施する計画だ。

いままでの異常なくらいの厳しさは一体何だったのだろうと思うくらいの方向転換だ。これまではお金があまりないタイ人が訪日観光ビザをとるのは本当に大変だった。僕も一人を召喚したことがあるが、その時は身分保証書の他に全部で8種類くらいの文書を用意させられ、外務省に電話までして、やっと取れた。それが、いきなり「もう要らない」というのだから驚いたというか拍子抜けしたような感じだ。

 日本政府観光局(JNTO)によると、タイとマレーシアからの訪日客数は1~4月に計18万7000人と前年同期比で約4割増えた。所得水準の向上に伴い、海外旅行者が急増している。政府は13年に東南アジア全体からの訪日客を100万人に増やす方針で、ビザ緩和で取り込みを加速する。東南アジアからの観光客を対象にしたビザ緩和で先行する韓国に対抗する狙いもある。

ビジネス目的の訪日客の取り込みも強化する。国際会議の参加者などビジネス客を対象に専用の入国窓口を設置する。

このほか、アクションプランでは日本ブランドの作り上げと発信、外国人旅行者の受入の改善、国際会議など(MICE)の誘致や投資の促進にも取り組んでいくとのこと。11日に開催した記者会見で、内閣総理大臣の安倍晋三氏は、訪日外国人旅行者数1000万人の達成と2000万人をめざすため、アクション・プログラムを直ちに実行していくと説明。「放送コンテンツの大々的な海外展開、海外のチャンネルの確保など、政府全体で日本ブランドを海外発信していく」とともに、国際会議においては「アジアNo.1の国際会議開催国の地位を不動のものとする」と述べた。

アベノミクスの円安は幻のように消えてしまいそうだが、こういった改革、規制緩和こそが、真の発展をもたらすのだと思う。