サバーイバル・セカンドライフ・イン・クルンテープというのが、このブログのタイトルである。サバーイ、サバーイにセカンドライフをサバイブしてやるぞという意気込みでそういう名前にした。
僕は今、週末にはマシュマロ・いちご園に手伝いに行っているのだが、その生活は当初の目論見とは程遠い。サバーイ、サバーイどころの騒ぎじゃない。まさにサバイバル・キャンプのような生活になっている。僕は週末だけだからいいが、毎日そこに暮らすマシュマロちゃん一家の逞しさには頭が下がる。
何が一番辛いのかというと、水が出ないのだ。水道の水が出ない。
マシュマロいちご園を始めた頃は、2日に一回水道が出た。だから、ポリバケツに水を溜めておけば、快適とは言えないまでも、まあまあ普通の生活が出来た。
ところが、その水がもう1ヶ月以上一滴も出ない。
水が出ない生活が、こんなに厳しいとは知らなかった。思えば生まれてこの方、水が長期間なかったことなどなかった。
水がないと、ますトイレが流せない。つまり、屋内のトイレは使えない。女も男も野糞、野小便。蚊と蛇と野犬を気にしながら、暗闇の中に入って用を足さないといけない。しかも、その場所は誰にも知られてはならない。
食器が洗えない。食べかすは湿度と温度の高いこの地では半日で腐敗するし、アリやその他の昆虫だらけになる。
洗濯が出来ない。毎日、汗と泥まみれになる服を洗う水がない。
シャワーを浴びられない。
地方の水道管理は一体誰がやっているのかすら良くわからない。誰に文句を言ったらいいのか分からないのだ。いちご園の近くの電灯も消えたままだが、誰に言ったら直してくれるのか?トイレの汲み取りは誰に頼めばいいのか、とにかく分からないことだらけ。
とは言え、上記のことは出来ないままではいられない。どうしたって必要なのだ。
ではどうしているのか?
マシュマロいちご園の場合は、いちご園のためのウォーターシステムに救われた。
以前書いたように、400メートル先の高低差36メートルの池から、強力なポンプでいちご園まで水を引いていた。その水を屋内への水道管に接続して、池の水が台所とトイレで使えるようにした。
完成形のウォーターシステム。これとスプリンクラーを組み合わせて使う。
スプリンクラーの写真は携帯じゃ上手く撮れない。肉眼では傘のように水が拡がる。
ポンプの力がないと無理。
使える水は透明度50センチの泥色で魚の臭いがする水だ。
本当に魚の臭がするので、初めは気持ち悪くて嫌でたまらなかったが、使ってみると使わないのに比べたら格段にいい。冷たくて意外とサラッとしている。行水しても別に汚い感じも匂いも残らない。汗と泥にまみれたままと比べたら、天と地ほどの差だ。実際、世界の半数以上の人は、こうした水で体や頭を洗っているのだろう。最近では、シャワーごときに水道水を使うなんて贅沢者だと思えてきた。
うんこを流すのには、池の水でまったくもって不足はなく、むしろもったいないくらいだ。(但し、今トイレの天然浄化槽が雨水でいっぱいになり使えない状態になってしまった。)
食器洗いには適さないが、洗わないより100倍いい。見た目、すっかり綺麗になる。
料理と歯磨きだけは、病気も怖いので買ってきた飲料水を使う。20リットルで20バーツ。
どうして水が出ないのか、諸説紛々としており定かではないが、地域一帯が出ないので、多分供給する水自体がないというのが本因のようだ。この辺り、高地で大きな川から水が引けない。小さな池から水をとっているという話だが、その水がもうないというのだ。
今年は、各地のダムの水量も川の水量も降水量も、20年に一度の渇水で、コラートの国道2号線沿いにある大きなダム湖にも水がほとんどない。9月は毎日嫌になるほど雨が降ったのだが、それでも水がない。
渇水が原因だとすると、来年半ばまで水が出ないことになる。池の水がなくなったら、、、その時はいちご園も維持できなくなるだろう。
ポンプが壊れたとか、どこかのリゾートホテルが賄賂で水を横取りしているという理由であって欲しい。
夕食は蚊を追っ払うために、焚き火を焚く。煙で蚊があまり寄ってこない。蚊取り線香なんて弱すぎて役に立たない。
朝5時半に起きて、6時半から野良仕事を始めて夜7時に夕食。8時半就寝。
まさに毎日がキャンプ感覚。
家の前の土間に居た大きなコブラ。カオヤイ一体は、蛇の宝庫。
夜、用足しに森に入って、おしりをコブラに噛まれるのは嫌だ。
蚊なら許す。
