アンちゃんとはもう何十回も会った。
妹が作った大借金の保証人だったため、その借金を返済するために、仕事の合間に身体を売っている。まともな借金ではなく、月利16%という日本のヤクザも驚く地獄の金利だ。借金を作った妹は、何もしていない。保証人とはいえ、どうしてアンがそこまで苦労しないといけないのか聞いてみると、
「私は、今私がやらなきゃいけないことをやっているだけ」と答えた。
アンはあまり美人ではなく、売れないだろうと思っていた。実際、知り合った頃は、売りを始めたばかりで、なかなか売れなかった。
「誰か私を買ってくれる人を紹介して。1000Bでもいい。」と言っていた。
それが、どういうわけか最近はよく売れて、お陰で借金の8割方を返済するところまで来た。
アンが最近売れるようになったのは、ネットで身体の売り買いだけを目的にしたサイトを見つけたからだ。そこに露骨な写真を掲載すると、買い手からメールが来る。メールで条件を確認してOKなら、即デートというわけだ。彼女の条件とは、金額と、必ずコンドームをつけること、の2つのみ。そのサイトを見せてもらったら、男女とも性器丸出しの写真もあって驚いた。アメリカ系のサイトなので、ストレートだ。合目的的だとも言える。
アンの客のほとんどが白人。アンはきちんと仕事をするので、固定客がよく付く。固定客は安心できるし、会わなくなってからもお金を送ってくる人が居るそうなので効率がいい。
アンの単価は、知り合った頃は1,500だったが、今は2,500に上げたそうだ。僕は1,000の時もあるし、タダの時もあるので知らなかった。
アンと僕は、今や友達になっている。いろんなことを相談してもらったり、相談に乗ってあげたりしている。ちなみに、彼女は英語を上手に話すが、その英語は身体を売るために、ネットで外国人と話をする必要から、一人で勉強したのだそうだ。
そのアンが今日部屋に来たのは、掲示板に掲載する露骨な写真を僕に撮ってもらうためだ。
胸は自分で取れるが、下半身は自分撮りは難しい。アンの要望は、
- できるだけ卑猥で男がやりたくなるような写真。
- 顔出しは出来ないが、フェイクと思われない自然な写真。
- 自分では撮れない性器のアップ写真。
- シミやアザは出来たら取って欲しい。
お風呂で綺麗に洗ってから、撮影開始。いろんなポーズを取らせて、できるだけ要望に沿う写真になるように頑張った。2時間近くかけて80枚の写真を撮った。アンは少し脂肪がダブついているが、「それがいいという男が多い」のだそうだ。後で使える写真を選んで、レタッチして送ってあげるつもりだ。
「借金の返済が終わったら、何するつもり?」と聞くと、
「今の生活から、売りがなくなるだけ。」
早く借金がなくなればいいと思った。
