先月、シオンとルークトゥンの映画を見に行った時、予告編で、おしん」が公開されているのを知った。

先日タイに戻る時、ANAの機内でその「おしん」をやっていたので観てみた。空きっ腹に白ワインを二本飲んだせいもあって、お決まりの泣かせシーンに見事に泣かされた。

日本では、20歳位の若い世代で「おしん」のストーリーを知っている人は少ないのではないかと思う。

しかし、タイ人で「おしん」を知らない人はいない。最初の作品から、延々と何度も何度も再放送されている。多分、全部の作品を見ている。最新作もヒットするに違いない。

「おしん」タイ人に特異的に受けるのかと思ったが、調べてみると、中国、ベトナム、イラン人なども「おしん」が大好きらしい。どうもアジアの女に受ける要素があるみたいだ。「おしん」の何処がタイ人にそんなに受けるのか不思議だったが、映画を改めて観てみて気がついた。

映画の中で、2つの重要なセリフがあった。

「あのな、おしん、女はみんな夫や親、子供のために働くんだよ。自分のために働くんじゃないよ。みんな人のため。それが女なんだよ。」

そして、おしんは自分の母を見ていて思った。

「母ちゃん、働いてるんだな。いつもいつも働いてるんだな。」

アジアの女は、「女はみんな夫や親、子供のために働くんだよ。自分のために働くんじゃないよ。みんな人のため。それが女なんだよ。」と思い込まされて生きている人が未だに多いように思う。ここタイでは、流石に今どきのバンコク人はそうは思っていないようだが、地方の女や地方から出て来てバンコクで働いている女は、家族のために働くのが女の定めと考えているし、実際稼いだお金の多くを田舎の両親や子供に送っている。タニヤやナナやカーボーイの女だって、7割方そうだ。

一方、今の日本の若い女達の多くは、親の面倒を看る必要はなく、子供はお金と手間がかかるだけで、自分の幸せにとっては邪魔な存在という感覚を持っているように思えることがある。スーパーでひどく子供を怒鳴ったり、電車の中で子供をけむたがる若い女性を見ると悲しくなる。タイ人は、自分の親や子供には異常なほど優しく、それが現在の日本の姿と対比されて、タイ人女性を美しく見せている。

 

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