昨夜夜中の12時にスワンナプーム空港に着くと、非常事態宣言が発令されたことを複数の友人がLINEで伝えてくれた。
飛行機に乗っている間に発令され、到着と同時に施行されたわけだ。二日前のブログで、非常事態宣言も近いかもしれないと書いたが、思ったより早く発令されたことになる。
通関を出てタクシー乗り場に向かう途中、制服を着た誰かが棒で僕の腕をつついた。
「オーイ、止まれ」
そして、その棒で僕のお土産袋を突いた。チェックしたいようだった。
実は、僕は成田空港でお酒類を2リットル位買って、そのお土産袋に入れていたので、一瞬「ああ、これで半分没収か関税取られる」と思ったが(注:お酒は1本または1リットルまで免税)、僕を突いたのは通関の人ではなくて警察官であり、突いた棒は警棒であることがすぐに分かった。非常事態宣言下であることもありビクついたが、彼は袋の中を少し覗いただけで、すぐにOKを出してくれた。非常事態宣言下では、令状なしで身柄拘束できるので、怪しい物を持っていなくてよかった(時々、怪しい物を持っているので)
この件以外に、空港はいつもと変わらず平穏だった。
滑走路に降りる直前に、高速道路に車がほとんどないのを見て、ちょっと不思議に思ったのだが、タクシーのりばはいつもと変わらない様子だった。タクシーに乗ると、高速道路はガラガラに空いていて、途中検問もなく、無事にノンタブリまで来ることが出来た。
ニュースに拠れば、非常事態宣言が出されたのは、バンコク全域とノンタブリ県、スワンナプーム空港があるサムットプラカン県バンプリ郡、パトゥムタニ県ラードルムケーウ郡である。また、インラック首相は、「われわれは国際基準に基づき、デモ隊と平和裏に交渉する意向を持っている。警察には国際基準を順守するよう通達した」と述べ、治安維持には軍隊ではなく警察を動員するとしている。
これは、どういう意味を持っているのだろう。
そもそも、反政府グループの行動や要求内容は、民主主義の原則を逸脱していて、国際基準に順守していない。だから、国際基準を打ち出すことは、インラック政権側には有利に働くだろう。しかし、非常事態での国際基準なんて、そもそもあるのだろうか?
- 武器を使用しての強制排除はしないことを言っているのだろうか?
- 反政府デモ隊の身柄拘束、逮捕はしないということだろうか?
- 軍隊を使わないのは、警察力で十分だからなのか、軍部の強力が得られなかったからなのか?
僕には、まだよく分からない。
ちなみに、ウィキペディアで西暦2000年以降の世界の非常事態宣言を見てみると、次のようなものがあった。
- 2001年のアメリカ同時多発テロ事件
- 2001年のアルゼンチン暴動でデ・ラ・ルア大統領が発令
- 2001年から2002年のネパール王国の内乱
- 2005年パリ郊外暴動事件2005年のスマトラ島沖地震 – スリランカ・モルディブが発令
- 2005年のロンドン同時爆破事件2005年のハリケーン・カトリーナ – ニューオーリンズ市2
- 006年のフィリピンでの国軍によるクーデターの企て – アロヨ大統領が発令
- 2006年のタイ軍事クーデター – タクシン首相が発令するが、軍部は無効として戒厳令を発布
- 2007年のアメリカバージニア州バージニア工科大学銃乱射事件 – 訪日中のバージニア州知事が東京で発令
- 2007年ギリシャ山林火災2007年のグルジアでの野党デモ
- 2009年のアメリカでの新型インフルエンザ感染拡大 – オバマ大統領が発令
- 2010年のスペインでの航空管制官ストライキ2011年のニュージーランドでのカンタベリー地震の発生によりキー首相が宣言
- 2011年の福島第一原子力発電所事故 – 原子力災害対策特別措置法による原子力緊急事態宣言が発令された
- 2011年のグアテマラにおける隣国(メキシコ)からの麻薬カルテル組織の侵入
- 2013年のエジプト・サッカー暴動の裁判結果に対する暴動 – 大統領が発令
- 2013年のチェリャビンスク州の隕石落下
2006年の時のように、再度軍部が無効として厳戒令を発布するようなことに発展してしまうのだろうか?
