トムが鼻の整形手術を受けた。
急な話でちょっとびっくり。術後の顔はこれ。

目と目の間のところが高くなっていて、少し綺麗になった。
僕のお金がなくなり、「もう今までのようには助けてあげられないよ」と言ってから、いろいろ話し合った。
トムは自分があまり綺麗でないから仕方がないと考え、それを母親役の元上司の女社長(今はカナダに住んでいる)に話したら、その女社長が不憫に思ったらしく、整形手術費を送ってくれたのだそうだ。(今度タイに帰ってきた時に彼女と会う予定)
費用は15,000B(日本円で47,000円)。手術すると言い出してから3日後には手術してしまった。
タイでは、鼻と歯並びの矯正をする率が日本とは比べ物にならないくらい高い。タイらしい鼻はブスで、西洋人みたいな鼻が美人だと皆思ってしまっている。悲しいことだ。
整形手術前の顔はこちら。すばり団子鼻だ。


手術後、抜糸前に顔を見せに来たときは、まだ傷跡が痛々しく、鼻が腫れていて、目の間にも血がうっ血していたので、少し怖い顔になっていた。正直言って僕は以前の顔の方が可愛くてよかったと思った。
術後数日の顔はこれ。鼻の穴にまだ縫い糸が付いている。

「どう、綺麗になった?」と聞くトムに、
「怒っているみたいで、怖い顔になった」と答えたら、
「そんなことない、腫れが治ったら綺麗になる」と言ってみせたものの、ちょっと悲しそうだった。
トムは今、不足したお金を稼ぐために、一日2件の仕事に追われている。朝8時から5時半までと、6時半から夜の12時まで毎日働き詰めで、毎日疲れきって家に帰る。僕と会う時間も殆ど無い。
僕が日本から仕入れたカメラとヘッドフォーン、血圧計などを売ったほうが、楽に稼げると思うのだが、それは休みの日曜日に売ると言って頑張っている。
トムが頑張っているのは自分の生活のためではない。チェンライの家族のためだ。トムの生活費は3000B以下で、食費は一日50Bしかない。
だから、娘のようなトムを僕は見捨てることは出来ない。
トムは、「もし、あなたがお金がなくなって住むところがなくなっても、チェンライの私の家で私と一緒にずっと住めばいい。なんにもないしお金は多分あげられないけど、のんびり暮らせていけるわ」と言ってくれる。
そんなことにはならない予定だが、本気でそう言ってくれているようで、ありがたい話だ。
