タイで生活する上で注意すべき感染症についてまとめてみた。
デング熱:流行の恐れ
タイ保健省によると、今年1月1日―2月5日に報告があったデング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数は計5739人で、4人が死亡した。患者数は前年同期の5・4倍で、同省は通年で患者数10万―12万人、死者100―120人に上る恐れがあるとしている。
2012年のデング熱、デング出血熱、デングショック症候群の患者数は7万6352人(2011年6万4374人)、死者は82人(同58人)だった。バンコクは患者数9569人、死者10人。
デング熱はデングウイルスを保有している熱帯シマカ、ヒトスジシマカに刺されることで感染する。この蚊は夜明けから日没まで活動する。3―7日の潜伏期を経て、38―40度の発熱、頭痛、関節痛などが起きる。予防接種、特効薬は今のところない。デング出血熱、デングショック症候群はデングウイルス感染が重症化したもので、適切な治療が行われない場合、死亡することがある。


結核:街のあちこちに結核菌
タイは毎年新たに数万人が罹患していて、約200カ国ある世界の中でも新規患者数及び新規罹患率で多い方に属する。この国では結核は今なお深刻な健康上の問題。AIDS患者が多いこととも関連する。
狂犬病:死亡率100%
患者数を見ると1990年から1994年までの5年間では640人となっており、1995年から1999年までの5年間では334人、2000年から2004年までの5年間では157人と減少しているが、これは狂犬病に罹患するリスクが減ったと言うことではなく、暴露後免疫が行われていると言うことに起因すると思われる。実際年間50万件の暴露後予防接種が行われているようです。
調査すると狂犬病になったイヌの内、85%が全く予防接種を受けておらず15%が予防接種をしていても最後の接種から1年を過ぎていたケースのようだ。子犬に軽く噛まれた場合でも感染することがある。傷の状態は引っかかれても出血しない程度でも危険。
狂犬病の致命率は100%(今まで狂犬病が発症して命が助かった人は、人類史上6名しかいない)。すなわち患者数はイコール死亡者数となる。万一、飼い犬を含め、素性のわからない犬に噛まれた場合には狂犬病ワクチンによる暴露後免疫が必要。

B型肝炎:増加中の性感染症
タイのB型肝炎ウィルスキャリアの割合は高く人口あたりのキャリアは日本(100人に1~2人)の約10倍。罹患率から概観すると1996年の2.2から2006年には5.47と増加の傾向を示している。近年はもっぱら性感染症として重要視されている。感染ルートはHIVと同様。しかし、コンドームぐらいでは感染を防げないので非常に怖い。
2度ほど僕のコンドミニアムに遊びに来た元看護婦がHBのキャリアーだと最近知った。クワバラくわばら。
なお、HBのキャリアーは看護婦として働けない。

HIV:タイ人が最も恐れる病気
コンドーム使用でほぼ完全防御できる。検査して陰性が確認されていない相手と性交渉する際は、コンドーム使用が原則。
多くの病院でHIV陽性の病院関係者はクビになる。これは不当だとして争いがある。

僕は、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎のワクチンをそれぞれ1回のみしか受けておらず、基礎免疫はできていないと想われる。
なお、日本では、
風疹
が過去最高のペースで増えているそうだ。予防接種をしていない人は要注意です。
