僕をガーデニング問屋に連れて行ってくれたプーおばちゃんに、どうやら新しい恋人ができた・・・らしい。僕にとっても、ほっとするニュースだ(なんで!?)

彼女の夫は、10年前に「もうお前とは一緒に暮らせない」と言って、新しい女のところに行ってしまった。それから10年間泣き続けて、ようやく昨年から、生まれ変わる覚悟と新しい生活を求める気になったところだったので、公称42歳実際は49歳の女としては、とても運が良く事が運んだと言える。

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新しい彼氏は、僕も会ったことがある。62歳のフランス人で、航空機ビジネスをやっていて、東南アジアからアラブ諸国を飛び回っている。バンコクに居るのは年に半分くらいらしい。

非常に穏やかで大人しい紳士だが、潔癖性で自分のやり方を一切変えようとしない。プーが話しかけても、時々頷くだけだ。

その彼は、今まで一度も結婚した事がない。かなりのお金持ちで、僕のコンドミニアムを見下ろす新しい億ションのオーナーでもある。

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中央が、僕のコンドミニアムの屋上から見た彼の億ション。

 

プーはその億ションの室内デザイナーとして雇われたのがきっかけで、時々私的にも会うようになった。プーに言わせると、

「私あの人と居ると怖い。急に怒りだしそう。私だけが話しててて、何にも言わないし。私、やってけないわ。」

と言いながら、うれしそうだ。

「家にも行ってみたけど、絶対女はいないわ。私のこと、誘った事ないし。ホモなのかな?」とも言っていた。

そんな彼が、「君と暮らしたい」と言ったそうだ。もう年で、老後に世話をしてくれて、のんびり過ごす人を捜していたとか。

ちょっと性格が違いすぎると思うけど、性格が違うのは当たり前だし、案外面白いかもと思う。

「私の服が汚れていると言って、怒るのよ。私、気にしないから。なんか怖いわ。一緒にいると息が詰まりそう。あっはっはっは。」

ところで、プーは最近、注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断を受けた。しかし、素人ながら断言するが、彼女は多動性があるもののADHDでは絶対にない。間違いなく診断ミスだ。幼い頃から、授業は集中して受け、成績は常にトップ。忘れ物など一度もした事がない。物事を行う順序もおかしくない。僕は身近にADHDがいて、ADHDについてずいぶんと調べたことがあるから間違いはない。アメリカ精神病学会の診断基準になる質問表を彼女にやってみてもらったところ、「こんなの初めてやるわ」と言っていた。結果は、中等度の多動性症候群または注意欠陥多動性障害の可能性ありと出た。

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プーは一緒にいると、常に興奮状態で、躁鬱の躁期なのかと疑った事があるほどだ。嬉しときは、もう激しく嬉しくて、楽しいときはめちゃくちゃに楽しい。一人でへたくそな英語でベラベラ話して、50%何を言っているか分からない。しかし、いつも相手の気持ちを察し、肝心なときは落ち着いて対応できる。余計な事に注意が行ってしまって、肝心な事がおろそかになることは一度もなかったし、人の話もちゃんと聞ける。

睡眠時間が若い時から3時間で、「それ以上、どうしても眠れない」という。だから、心臓に負担がかかっていて、先月入院したこともある。

「私、Heart attack。HearttがBrokenよ。あんたが私のHeartを壊した。」と言って電話して来たときは正直驚いた。Heart attackは最初のAttackの死亡率が50%にもなる。疲れると急に顔色が悪くなり、「私の心臓がおかしい」と言い出すこともあった。

二人の子供はニュージーランドに留学して居なくなり、一人っきりになるプー。おっとり静かなフランス人と過ごし、一日6時間以上眠るように努めれば、きっと幸せになれるだろう。プーともその彼氏とも、長く友人として付き合えればと思う。

 

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