仕事帰りに、いつものクイッティオ屋の小学生のガキがオートバイで弟を二人乗せてマシュマロD-Max号と並走していたので、窓越しに、

「三角獣か五角獣居るか?」

と聞いてみたら、4匹居ると言う。

「じゃあ、見せてくれ!」

と言うことで、クイッティオ屋に寄ったら、そのガキのデブな母親が、

「あんた、いちご以外に、サツマイモ作ってるんだって? キロいくらで売ってくれる?」

とガブトムシの話を何度も遮って煩く聞いてきた。

「未だ売ってないよ。未だ美味しくないから。それに芋じゃあ売らない。お菓子かケーキにして、高く売るんだから。」

そう答えたのに、通じなかったようで、キロ幾らだ、キロ幾らだとしつこい。

そのうちに、携帯の写真をいくつか見せてきて、

「これ、うちの母ちゃん。そこに居るでしょ、分かるでしょ。母ちゃんが持ってるのが他所でキロ500バーツで買ってきたサツマイモ。でも全然美味しくなかった。ところが、あんたのサツマイモ食べたら、美味しくて。また食べたいから売って頂戴。キロ幾ら?」

「何時、うちのサツマイモ食べたわけ?」

「あんた、そこのパクソイのミニマートにサツマイモあげたでしょ、それを、そこの人が分けてくれて食べたのよ。美味しかったわ。全然違う。だから、また食べたいから、売ってくれ。」

それで合点がいった。

「未だ美味しくないと思うけど、美味しいと言うなら、明日持ってきてあげるよ。お金は要らねえよ。」

写真のサツマイモは、あまり大きくなく、色からして紅はるかじゃあない。真正紅はるかが僕の他にタイでそうそうあるはずはない。

僕はカブトムシに気を取られて、サツマイモの話はいい加減に済ませたが、家に帰って思い出し、明日忘れないように2キロ程のサツマイモをビニール袋に入れておいた。

その時、気付いた。

初めに収穫して常温保存していた紅はるかに芽が出だしてしまったいた。

アチャー、立派な芽が出て来ちゃってる!

大きな芋ほど発芽率が高い。小さい芋は未だ発芽してない。

やっぱり、この高温じゃ長期保存は無理そうだ。

いやあ、こうなることは半ば分かっていたけれど、このままじゃ新年迄保たない。なんとかしなくては。

取り敢えずできるのは、大きないちご保管用冷蔵庫を掃除、消毒して、一番高い温度設定で保管してみることだ。10℃以上がキープ出来れば保存は出来るはず。但し、800キロ以上あるので全量は入らない。多分250キロなら入る。

冷蔵庫もう一台買うか? いやそれじゃあ利益でない。

保存方法が未解決のまま、ここまで来て、予定通り問題にぶち当たるなんて、まるで無能の馬鹿だ。

保冷倉庫を借りるのは、カオヤイじゃあ現実的じゃないなあ。