96番品種のいちごは、中国産四季なりいちご株の種よりも発芽迄の時間が長く、且つ好光性なので、(ピートモスを使うと)育苗中に藻が発生してしまう点が良く無かった。

この藻は緑色なので緑藻と書いたが、藻類に属する緑藻と藍藻類とがあって、この2つは物凄い違いがある。

前者は植物や海藻に近い真核生物で、後者はバクテリアに近い原核生物。

顕微鏡で見ないと判別出来ないが、ピートモスを日光で加熱しても死なないことから、後者の藍藻類ではないかと考えた。

藍藻類ならバクテリアに近い種族なので、抗菌抗生物質が使えるのではと思い調べて見たら、やっぱり効くようだ。

と言うことで、前回記載したように100℃で30分間煮て熱湯消毒した種まき培養土に、更に人間用の抗生物質ノフロキサシン(DNAジャイレース阻害剤)を添加してみた。

4月26日ノフロキサシン添加時。

4月10日から二週間経っているが、藻の発生はない。

5月2日 抗生物質添加一週間になるが、藻の発生はなく、苗も順調に生育している。

今のところ大成功だ。全部で400~500株くらい苗が取れるんじゃないかな。

藍藻類は、シアノバクテリアと呼ばれる細菌類で、光合成で酸素を放出する。所謂藻の代表選手の藻類よりも、大腸菌や乳酸菌に近い原核生物なので、いくつかの抗生物質が効くわけだ。

植物や動物は核がある真核生物なので、あまり作用しない。

タイでは、ノフロキサシンなどのニューロキノン抗生物質は薬局で安価に手に入るので、良いことを発見したと思っている。

しかし、トレイに植え替えてから肥料で枯らしたり、豪雨で洗い流されたり、嵐で吹き飛ばされたりして駄目にする率が高いので、まだ安心は出来ない。

去年作った温室を壊してしまったのが悔やまれる。