WHOが一体どんな情報で判断したのか定かでないが、「現時点では、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態には当たらい」のだそうだ。

確かに中国以外での発症者は、一番多い国つまりここタイで僅か4名となっており、国を跨いだパンデミックとは言い難い。

しかし、中国本土の状況はどうだろう?

中国政府は、こともあろうに武漢市及び周辺の4つの都市を封鎖した。(注:現在は7都市)

そこには人口2000万人以上住んでいるらしく、そこを封鎖するとは、正しく前代未聞である。お正月に東京都と千葉県を封鎖するようなものだ。

多くの人を移動できなくして病気を封じ込めるつもりだろうが、ニュースを見る限り、時すでに遅し。お金がある人達は24日の春節前にとっくに外部に出てしまっている。中国各地の田舎に帰った人もいれば、海外旅行に出かけた人もいる。

海外旅行の行先で多いのが、日本とタイ。日本だけで100万人がやって来る。

だから、ウイルスは封じ込められたと決して安心してはいけないと思う。

中国の発表では、今日時点で患者数は840人、死亡した人は26人となっているが、武漢市の医師は数日前に武漢市だけで6000名患者数がいると言っていたし、昔SARSの原因ウイルスが生鮮市場の野生生物からと同定した香港大学の感染症の大家管氏が武漢の現状を視察して、「感染規模は少なくともSARSの10倍以上」と指摘した。

SARSでは8000人以上が感染したが、その10倍以上だと1万人位になる。

ことによると、恐ろしい事態が進行中なのかも。

都市封鎖という劇薬も虚しく、ウイルスは既に中国全土並びに世界各国に拡散してしまったと考えた方が良い。

つまり、まだ公式には結論が出ていないが、現実は既にSARSを上回る最悪のパンデミック状態が始まっている可能性がある。

感染から発症まで一週間から9日と長いため、事態がはっきり見えてくるのは恐らく来月に入ってからだろう。

今日もカオヤイ農園に若い中国人団体がいちご狩りに来た。てっきりシンガポール人かと思ったら、北京の南方の街からだと言う。全員明るく元気そうだったので安心した。

武漢肺炎の話をしたら、「あれは深刻。可愛そう。」と他人事風な返事だった。