6月6日にバンコクのチットロム駅前のアマリンビル内にあるSAFE Fertility Centerに行った。
事前の問い合わせで、その病院で人工受精をするためには結婚証明書が必要なことは分かっていた。
しかし、卵子凍結迄は結婚証明書がなくても可能で、独身で卵子凍結に来る人も多いと聞いていた。
僕たちは、先ず人工受精をすれば子供が出来る身体かどうかをハッキリさせたかった。
次に、マシュマロちゃんは33歳と半年で、35歳を過ぎると卵子の数や質が急速に低下し始めるので、何時までかかるか分からない離婚や国際結婚の手続きが終わるのを待つのではなく、今のうちに元気な卵子を採って凍結保存しておくことを考えていた。場合によっては、僕の精子も凍結保存しておくかも知れない。
その日は、採血と超音波と精子検査をするだけで、特に何も進展しないと思っていたので、後日結果が出てからドクターと相談しようと思っていた。
検査の結果は、マシュマロちゃんには何の問題もないことが分かった。卵巣にある成長した卵胞の数は全部で13個で、特に多過ぎたり少な過ぎたりはなかった。
僕は元気な精子の数と精液の量が不十分で、自然妊娠は期待出来ない事が確認できた。それと同時に、体外受精をするため為に必要な元気な精子は充分にある事が分かった。
夕方に検査結果が出て、担当の医師と面談した。日本語通訳を交えて説明したのは、
① タイに来て10年。マシュマロちゃんとは8年暮らしている。
② 日本の妻とは10年間実質別居中。妻も離婚OKだが、婚姻中に貯めた資産(退職金、年金を含む)をどのように折半するか合意に至っていない。
③ 3年前にマシュマロちゃんと子供が欲しくなり、精管再結合術を行った。その後2回の精液検査を行って、精子は確認できたが量は少ない(別途アップするが、少し精子も精液も増えた!)。
④ 今後、体外受精が出来ればやりたいが、結婚証明書がないので、取り敢えず卵子凍結を希望している。
⑤ マシュマロちゃんと暮らしていることは、妻も知っていて、既に日本とタイで何度も会っている。
などなど。
その後の女医さんは、こう言った。
「うん、分かりました。 来月にも体外受精を実施し、胚を凍結保存しましょう。IVF よりもICSI(顕微授精)にしましょう。」
「えっ!!!….でも結婚証明書有りませんけど。」
「お二人の場合、卵子提供の疑いはないし、長いこと一緒に暮らしているし。 タイには結婚証明書なんてない夫婦はいっぱいいます。日本の奥さんから訴えられることさえなければやれますよ。」
「それは心配ないです。ここで体外受精をしたことも秘密にして自然妊娠したと言いますし。」
「顕微授精をする前に街の写真屋で結婚写真を撮して提出して下さい。待つ必要ないです。来月生理があったら、卵子を育てて採卵し、受精卵を培養して保存しておきましょう。平均14個の卵が取れて3~4個の胚が得られるので、そのうち1つを子宮に戻し、他のは凍結保存しておけば何時でも着床に使えます。胚の染色体検査でダウン症やその他の病気がない胚を選びます。男女も選べます。」
医師は以上を一気に話した訳ではないが、展開の速さに眼が眩むようだった。
成功率は日本の平均データより断然高い。先天性異常の選別や性別選択は日本では難しい。いきなり顕微授精も一般的ではないだろう。
受精卵を培養した胚は、直ぐに子宮に戻すよりも、一月冷凍保存して、母親の身体を休ませてから戻したほうが何故かは知らないが成功率が高いのだそうだ。この点は、後で資料を調べたら、確かにそういうデータが多かった。
僕等の場合、丁度ほ日本旅行(北海道)を計画していたので、凍結保存は丁度都合が良い。
勿論、費用はその分余計に掛かる。
しかし、数個良い胚が取れれば、例え流産しても、胚が残っている限り検査や採卵をせずに、何時でも胚を子宮に戻せるので、結果的には安く済む。
日本で保険適用で行うよりは大分高くなるが、僕らにはその選択肢はないので比べても仕方がない。
(費用については、後日別途纒めてアップする予定)
以上のような、予想外の展開に僕等は驚いた。まさか、こんなに簡単に道が開けるとは思わなかった。
マシュマロちゃんは嬉しくて「もっと早く来れば良かった」と言って涙ぐんだ。
流石は何でも有りのタイである。
法律があっても必ず抜ける道がある。タイの法律は、貧しいタイの女性と産まれてくる子供を守る為にあるのだろうから、その法律によって欲しい子供が作れないのはおかしいろ思っていた。
とはいえ、法律は法律なので、このことは公にはしたくない。日本の家族にも言わない(離婚後は言っても構わないけど)。タイの親戚や友人にも秘密にしておく。妊娠がバレたら、ハムケンの息子がたまには頑張って活躍したということにしておく。(読者の皆様もどうか他言無用ということでお願いします。)
数日前に撮した結婚写真を送って、昨日ら正式にOKの通達を貰った。
求めよ!さらば与えられん。
