もう10年もタイに住んでいるが、今持ってさっぱり分からないタイの事情がいくつかある。

そのうちの一つが、どうしてタイの農家さんはこんなに貧しいのか? というもの。

タイには、農業に必要なものが全て揃っている。

強い太陽エネルギー

多くの雨に川と溜池

広くて平坦な土地

安い肉体労働環境

これだけあれば、世界に誇る農業大国になっていても可笑しくないのに、なってない。というか、昔は立派な農業立国だったのに、今は何処の農家も貧しいままだ。

農作物はすごく良く育つ。

キャッサバ、サトウキビ、米、ジャガイモ、キャベツ等は、有り余るほど生産されている。

それがいけないのだろうか?

農家がこれらの作物を業者に卸すお金が極端に安い。

キャッサバ、サトウキビ、ジャガイモも、キャベツは1kg当たり1バーツに遠く至らない。

信じられますか? 3kg1バーツとかの価格でしか買ってもらえない。

どうして、スーパーの末端価格やポテトチップスが普通の値段なのに、農家の卸値がこんなに安いのは何故。

だから、広い農地を持っていて、何十トンも作物を作っても、年収50万バーツにも至らない家族が殆ど。

こんなに安いのなら、農業辞めて太陽光発電パネルを敷いたほうが余っ程確実に稼げるのに、タイには太陽光発電は滅多に見かけない。

マクロというスーパーで大量に売っている野菜類は8割型中国からの輸入品だ。

いくら中国野菜が安いといっても、タイの農家の卸値がよりはずっと高い。

つまり、農家からスーパー迄の間で値がつり上がっている。

農協がないからダメなんだろうか?

キャッサバやサトウキビからは、質の良いアルコールが取れ、ガソリンや軽油に混ぜられて売られているが、あれをもしも日本で売ったならば、ずっと高い値段がつくだろう。

食料を征する国が世界を征すると言われて長いが、タイの政府は農業を育成する気がないように思える。